全日本女子U15サッカー選手権2回戦
成長記録U-15
vs イーリス生野 1-1 PK5-4 ◯
得点者 あいこ(LSA FC)
PKキッカー
あずき、さや、のあ、ゆいな、なるみ
全員決めて勝利!!
いよいよ始まった全日本選手権大阪予選。
準備してなかったのか?
そんなことは絶対にない。
むしろ、去年からそのピッチに立ってきて選手が殆ど。
だけど、だけどもだけど。
みんなはサッカーをするというより、公式戦をしてました。笑
とても難しいことだけど、パスドゥーロというチームはね。
公式戦の結果だけの為に活動しているチームではない。
全国大会だけを目指してる訳ではない。
有名高校に何名入れるか?
プロ選手を何人輩出するか?
そこはそこで勿論、大切にしているけど。
だけどね。
一番大切にしてる事は、みんなの心がより豊かに、より楽しく。
心に沢山の栄養を与え続けていく。
だからね。
負ければ終わりの1発トーナメント。
その1発トーナメントに全てを注ぎ、サッカーに全てをかけて頑張ってる相手と試合をして勝つ事ってのは相当に難しいこと。
練習試合なら難なく勝つ相手にでも、やっぱりそこに全てをかけて来た時に、パスドゥーロは少し弱い。
誰かとどこかのチームと比べて言う訳ではなく…
今年もみんなで大きな花火を観れたね。
今年も合宿に行って、サッカーだけでなく、みんなでいっぱい笑って、川で遊んで。
夜更かししたり。
他のチームより歯を食いしばったり、我慢をしたり、周りを気にしたり。
試合に勝つ為に、高校の進路の為に注いだものは少し少ないかも。
でも、それでも勝ちたい。
いや、そうやって、2頭や3頭を追って、1頭よりも色んなもの見て、色んな事を知って。
〝違い〟を理解する心を持ちたいよね。
アメリカ同時多発テロ。
宗教観の違い。
お互い、理解など出来ないものがあり、自分達の心よりも先に〝神様〟の存在がある。
監督もイランという国で3週間ほど過ごし、その期間中、ずっとアミンさんというイラン人でデフ(難聴)の人がアテンドをしてくれて。
イスラム圏内の方達の信仰宗教に触れて、ほんの少しだけど、日本とは全く違う〝違い〟をいっぱい感じました。
だけどね。
イラン人のアミンさん。
信仰するものは全然違うけど。
人を想う心は全く同じでした。
聴こないアミンさん。
言語もない世界。
だけどね、お互いがお互いを必死に知ろうと一生懸命になるとね。
言語すら、一つのコミニケーションツールでしかない事を知りました。
言語はあった方が良い。
だけど、なくてもね、一緒に買い物行ったり、一緒に喜んだり、決勝戦ではイランと試合をして負けた時に、選手と同じように涙を流してたアミンさんが居ました。
それぞれの違いを認めて、そこにあるものを大切にして心を通わせて。
それが《生きる》そして《活かされる》という事だと知りました。
だからね。
今週からはフットサル全国予選も始まりますが、パスドゥーロが大切にしているもの、大切にしてきたものはね。
きっと「数字、順位の結果」という部分では遠回りなんです。
だからとてもとても難しいチャレンジになります。
でもね。
〝人として生きていく〟
いや、〝1人の人として輝いて生きていく〟
そして、色んな人の素敵なとこに気がつく人になる。
という部分は真っ直ぐに一本道で進んでいると信じてます。
だからね、サッカーの準決勝も、フットサルの予選リーグもね。
人としての在り方を大切に、
「最強」ではなく
「無敵」になろう。
人生に「敵」なんて無いから。
向こうが敵として捉えてきたとしても。
それでも敵なんて居ないから。
あっ、気がつけば、試合の内容を全く書けてませんでした…
2年の途中から移籍して来てくれたサヤ。
開始早々に尻もちついて転倒。
その後に、自分を笑えてるサヤが居ました。
それで良い。
それが良い。
この日、ずっとポジティブに物事を捉えて、それでいて、いつも通りが出来てない仲間には「いつも、出来てるから大丈夫」と声をかけて続けて、プレーで見せ続けてくれたアズキ。
アズキにとっては普段からのいつもの事。
いつだってアズキは誰かの為に何かが出来てる。
素敵やったな。
緊張、空回りしたみんな。
それで良い。
それが良い。
だって、それがパスドゥーロやん。笑
いつもリラックスして、いつも楽しみにしてみんなはパスドゥーロに来てる。
だから、そりゃ、いつもと違う公式戦になったら緊張するやん。
失敗したら笑い飛ばそう。
誰かのミスはみんなでカバーしよう。
勝っても負けても。
みんなで過ごせる時間を大切に。
誰かの為に言葉を贈れる自分であれ。
誰かの為に頑張れる自分であれ。
結果という数字よりも、
みんなと過ごせてるこの奇跡の時間に感謝しよう。
そして、出来る事なら、保護者も観に来れるその時まで勝ち続けていこう。
【頑張る】よりも【顔晴れ】
監督